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2nd 按摩



鵜飼了(うかいさと)は頭上で手首を一つに縛られ、横になっていた。皮膚の感覚から、どうやら自分は裸らしいとわかる。目隠しをされていて、何も見ることができない。背中にはシーツらしい布があたっていた。縛られた手首は強く固定されており、動かせない。
「極楽按摩へようこそ、了様」
おっとりとした優し気な男の声がした。
「だれ?ぼく、何で・・・」
混乱されるのは無理もありません、と男が言う。
「お爺様より、了様の8歳のお誕生日の贈り物ということですよ。いわゆるVIPの方だけに行っている当店の最高級施術、極楽コースのマッサージをご購入いただいております」
了の肌に人間の指先らしきものがそっと触れる。足の裏、膝、太腿、鼠径部、腹、胸、脇、二の腕、と全身を同時に優しく撫でられて、了は自分が人に囲まれているらしいことを知った。
「ひゃ、ぁ・・・くすぐったぁぃ・・・」
身体をくねらせる。心地よいくすぐりだった。
「こちら、当店自慢の観音の手技となります。以降もこのように全身をマッサージしてゆきますが、よろしいでしょうか」
了はおずおずと頷く。先の内閣発足にて環境大臣となった祖父の自宅にあった、高額のマッサージチェアを思った。子どもにはまだ早いからと使わせてもらえなかったが、祖父がその時のことを覚えていてくれたのだと合点した了は、サプライズプレゼントだというこのサービスを受け入れた。
「ふふ。では、申し訳ございませんが、施術のためにまずこちらの可愛らしい乳首に、出てきていただこうと思います」
胸を撫でていた指先が、円を描くように動き、不規則に乳首を擦る。
「ぁ、ひ・・・」
了の陥没した乳首がじんわりと疼いた。
「こちら、極楽の香油でございます」
甘い香りがした。ぽた、と乳首の上に液体が垂らされる。液体はオイルではなくローションと呼ぶべきものだったが、了には知る由もない。とろみを塗りつけるように、2本の指が優しく乳輪を撫でる。
「ひぅ、きゃぁぁ・・・」
思わず漏れた悲鳴の甘やかさに驚いて、了は思わず唇を咬む。
「おや、声を我慢してはいけませんよ」
優しく鼻を摘ままれて、思わず口で呼吸してしまう。
「そうです。離しますね。決して、唇を閉じないでください」
乳輪の下の乳首を刺激するように、指が動いている。
「ひ、ひぁン、ふぁぁ・・・!」
ぷく、と桃色の乳首が現れる。指先はそのまま乳首の先端に触れて、ローションを馴染ませるように繊細な動きで擦った。少し指を離すと液体が糸をひく。男は指先に触れる乳首の感覚を楽しんだ。
「ぁ、ぁ、ぁぁぁん・・・」
いつの間にか足を開かれ、ひし形を形づくるように足裏を合わせられている。足首と膝を寝台に縛られ、固定されてしまった。鼠径部を撫でていた指が、小さな無毛のペニスを包み込んで、手全体であやすように撫でている。
「ふぁ、ぁ・・・ぉちんち、きもちぃ」
初めての勃起に、了は震えた。




性器と脇にもオイルが垂らされ、撫でまわされている。了は喘いで、全身で快楽を享受する。
「香油には摩擦を軽減する効果だけでなく、香りに感覚を高める効果もございます。いい匂いでしょう?」
了は頷く。涎を垂らす小さな半開きの唇から、赤い舌が覗いている。いやらしい子だ、と脇を撫でる男が小さく呟いた。
「・・・そろそろ一度、極楽へ行っていただきましょうか」
男が2人、それぞれ了の乳首を舐めた。たっぷりのローション纏わせた舌で愛撫する。性器に触れている男も優しく撫でるように触れるのを止め、甘い香りのするそれを口に含んだ。
「はぁぁぁん・・・!しょれ、・・・ぁ、らめ、らめぇぇん・・・!」
寝台の上で身体を跳ねさせる。まだ射精のできない性器を震わせて、了は間を置かずに絶頂した。了に触れていた手や口が一度すべて離れる。ふぅふぅと息をして痙攣する了は、甘く痺れる脳の感覚に浸った。
「得も言われぬほどの快感にございましょう?極楽です、了様。何度でも、お連れしますよ」
男が笑う。了はぼんやりと男の言葉を聞いている。
「極楽へ行く際には、私にいく、とお伝えくださいませ」
よろしいですか?と問われ、了はまたこくりと頷いた。再び、男達が了の乳首と性器を舐める。ローションをかけ、口に含み、優しく吸引しながら、舌を動かす。了の敏感な肉を愛撫した。


足を縛る紐を男達が解く。
「では次は、秘孔の手技を行います」
足を抱えられて股を開き、アナルに指を入れられている。マッサージだと疑わない了は期待して、男の言葉に従順だった。最初は1本。次に2本。ローションを塗り込みながら、中を拡げるように動く。そうして男の指が3本、あっさりと了の中に埋まった。
「いい子だ、了。・・・さてここに、極楽のツボがあります」
初めて男が指を折り、前立腺を刺激した。
「っひ・・・ぁ、」
じわりと、肉を圧す。
「そうです、私の指に集中して」
男の指は、了の中でゆっくりと曲げ伸ばしを繰り返した。
「ら、め・・・ぁ、ぁ、これ、ぃくぅ、ぃっちゃぁ・・・!きゃひ、ぃ・・・っ」
了は尻を揺らし、身体を硬直させる。絶頂した。
「ぁ、ぁ、ふ・・・ふ・・・ぅ」
身体を弛緩させ、快感に痙攣している了の髪を撫でて、次は道具を使いますよ、と男は言った。とろとろの液体が付着する感覚の後、ずちゅちゅっ太く熱いものが埋まった。了は息を呑む。アナルを埋めた熱が、粘膜にぴたりと馴染むような不思議な感覚に震えた。
「了様、こちらは穴のマッサージに最も適した、魔羅という道具にございます」
魔羅がずる、と引き抜かれ、今度は再びごりごりと中を進む。
「ゃら、らめ、ゃらぁぁぁっ、ぃく、ぃくの、はひ、ぁ、ぃっちゃぁ、いっちゃうぅ・・・!」
逃げようとする腰を掴んで、男の魔羅が了を蹂躙した。




真っ赤に勃起した乳首を指で捏ねられ、性器を手で包まれて扱かれている。何度も絶頂し、了は肌を湿らせて痙攣していた。アナルに入った魔羅なるものが、了の中で爆ぜる。
「・・・了様、魔羅はまだまだ用意してございますが、いかがですか?」
男が問う。
「はひ、ひぅ・・・ん、すゅ・・・まら、してぇ・・・」
了が尻を揺らした。どろ、とアナルから精液が流れ出る。唐突に、目隠しが外された。


了は薄暗い部屋を見回す。灰色のコンクリートの壁。天井からつり下がっている裸電球。およそ高級マッサージ店とは思えない内装に、目を見開いた。
「ぇ、・・・?」
勃起した性器を剝き出しにした裸の男達に囲まれている。カメラを構えている男もいる。
「了様の好きな魔羅をお選びください。・・・選べないようでしたら、まずは私のものから」
自分の性器にローションを垂らし、数回扱いて、男は了を見た。了は涙目を瞬かせる。理解して、震えた。
「了、の、ぉ、おしりに、おちんちん、いれたの・・・?」
男が微笑んで頷く。
「魔羅とは、男性器のことですよ、了様」
呆然とする了の表情を捉えるカメラの男は、思わず舌なめずりをした。寝台に乗り上げた男が了の腰を掴む。
「ぃゃっ、・・・ゃぁ・・・!ゃだぁ・・・」
大きな瞳からぼろぼろと涙を流し、全身にありったけの力を込めて、了は抵抗した。
「無駄ですよ」
男は笑って、無防備な了の脇腹を擽る。
「ふぁぁ・・・っ」
ひくついた了の、小さな肉の割れ目に自らの性器を挿し込んだ。甘い悲鳴をあげて、了は痙攣する。
「イってんじゃん、これ。約束忘れちゃたのかな?」
了の性器を撫でる男が言う。必死に息をする了には聞こえていなかった。男が腰を引く。
「ぃ、ぁ・・・ひぃ、ぁ、ぁ、っ、ゃぁ、ゃぁぁぁっ、ちんち、らめ、らめ、ぇ」
ぱんぱんと肌を打つ音が響く。
「ゃ、ゃ、・・・ぁぁ、ぁっ、ひ、ぅ」
またイってる、と男。了を犯す男が動きを止めた。
「ふぇ、ぁぁ、ン・・・」
ゆっくりと腰を回す。
「了様、極楽へ行く際には、私にいく、と」
了の潤んだ涙目が男を見つめた。
「ぃってゅの、ずっときてゅ、からぁ・・・」
かーわい、とカメラの男。ごくりと唾を呑む気配に、男は言った。
「・・・それはそれは。按摩師の、冥利に尽きるというものです。ねぇ、皆さん」
了の身体に男達の手が伸び、肌を撫でる。偽りの極楽を享受すべく、了は瞳を閉じた。

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