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6th 過保護な黒い鳥



2週間に渡る長期任務の記録を終えたのは、丁度夕陽の沈む頃だった。
「黒蓉、お疲れ。大変だったみたいだな」
席を立とうとした俺の前に現れたのは、孵月。
「お疲れ様です。珍しいですね、拷問部から。何かありましたか?」
ここは暗殺部であり、拷問部とは別棟だった。広い敷地内で、転身の術は禁じられているため移動は徒歩のみ。他部所に用があってもわざわざ人を寄越すことは殆どない。
「誕生日おめでとう」
何かと思えば。忍びとしての適性を認められた子どもは、物心がつく前に親元を離れ修行に明け暮れる。誕生日が計数の要素でしかないのは、孵月とて同じことではなかったか。怪訝な顔をしているだろう俺に幸せ者めと言い残し、孵月は帰って行った。追いかけて何のことかを問い詰める気にもならない。ゆらに帰りを伝える式神を送る。早くゆらを抱き締めて眠りたかった。

「只今戻りました」
家の中にはゆらの気配が一つと、食事の匂い。ゆらを迎えてから結界を張っているが、無事を確かめなければ気が休まらない。寝室の襖を開ける。ゆらは布団の準備をしてくれていた。
「黒蓉さま」
ゆらが破顔する。俺はゆらを布団に押し倒し、抱き締めた。任務後すぐに一度湯浴みし着替えているとは言え、普段なら仕事着のまま目を閉じることはない。
「すみません、ゆら。少しこのまま、眠らせてください」
限界だった。瞼が落ちる。小さな手が髪を撫でてくれるのを感じた。

一時間ほど眠っただろうか忍びであれば眠りの中にあっても周囲の変化を知覚するよう訓練されている。ゆらが俺の腕の中でやけに身じろぐので目を開いた。ゆらの額に口づけ、どうしたのかと問えば、薄い緑の瞳は蕩けていた。うっすらと目尻を濡らす涙から、ある薬物を摂取した者特有の花の香りがした。瞬時に、孵月の顔が浮かぶ。先刻のやり取りに合点した。
「孵月から貰ったものをお尻に入れたのですね?」
ゆらが瞳を見開く。頷いて、小さな声でごめんなさいと啜り泣いた。
「俺がわかりますか」
「こくよぅ、さま」
意識は明瞭だ。着物を脱がせ、乳首と性器の状態を確認した。勃起しているというよりも腫れているという表現が正しいが、想定される最悪の状態ではない。穴に指を差し入れると、ぬるりと容易く吸い込まれた。ゆらが声を上げ、射精する。可愛いゆら、悪魔と何を契約したのか。ゆらが使ったのは、肛門へ挿入する遅効性の催淫剤だ。薬の効果は、絶妙な調薬で中程度に抑えられているのだろう。本来なら精神に異常をきたすようなものだ。
「ゆらが使った薬には、感度の向上と疲労感の麻痺、男なら精液生産量の増加と直腸の潤滑効果があります」
ゆらが俺を見つめた。
「・・・つまりゆらは、ただでさえ敏感なのに、これまでなかったくらいに気持ちよくなってしまいます」
ゆらの耳に吹き込むように囁けば、声だけでも気持ちがいいのか、ゆらはうっとりと瞳を蕩けさせた。薬の効果は精液を出し尽くすまで持続する。俺は添えていた手で滑らかなゆらの脇を撫でた。腰を揺らすゆら。乳首に親指を掛ける。薄桃色の薄い皮膚に包まれた突起は、しっとりと指に吸いついた。感触を楽しみながら、上下に捏ねる。
「きゃぅぅぅ・・・ん、ひ、ぁはぁぁ・・・」
ふるふると震え、小さな性器は再び蜜を吐いた。
「舐められたら、もっと気持ちがいいでしょうね」
ゆらの快楽に濡れた瞳が、期待に潤む。俺は舌をつけ、唾液を塗り込むように舐め、吸い上げた。
「ひ、ぁぁぁぁん、きゃぁぁ・・・!」
甘美な嬌声。ゆらはまた絶頂した。




黒蓉さまがゆらの乳首を舐める。ゆらがおちんちんから出した液体でお布団がぐちゃぐちゃに濡れて、お尻が冷たい。
「はぅ、ん、ぁっぁ、ふ、ぁ・・・」
ゆらの肌から、黒蓉さまがおくちを離しました。
「・・・物欲しそうな顔をして。寂しい?」
黒蓉さまの綺麗なお顔が、意地悪に笑む。恥ずかしいけど、ゆらは頷きました。
「ゃめないで・・・」
くすりと黒蓉さまが笑う。
「ゆらはいつも、素直で可愛いですね」
そう言って、ゆらの乳首にたっぷりと唾液を垂らしました。
「ぁ、」
親指で、くちゅくちゅ。
「ひ、にゃぁぁ、らめ、らめ、ゅら、ゅら、きゃ、ふ、ぅんン」
おちんちんから、また精液が出るのを感じました。黒蓉さまが、左の乳首にも唾液を垂らすのが見える。優しい指で両方の乳首をくちゅくちゅされて、ゆらは泣きました。黒蓉さまが唇を合わせてくださって、ゆらは黒蓉さまと接吻します。
「ゆら、ああ、俺の可愛いゆら」
熱い息が耳に掛かっていました。ぞくぞくして、お尻がきゅうきゅうします。
「こくょ、さま、ゆら、ゅら」
ゆらはお布団の上で黒蓉さまに背中を向けました。欲しい、と思ったら、止まらなくなって、黒蓉さまの腰、おちんちんのある場所にお尻を擦る。布越しの、太くて硬いおちんちんを感じて、ゆらは嬉しくなります。帯を解く気配のあと、布の擦れる音がして、ゆらのお尻に直接くっつきました。黒蓉さまの熱いおちんちんに、ゆらはどきどきします。
「・・・入れますよ」
じゅるり、と音が聞こえたような気がしました。ゆらのお尻が黒蓉さまのおちんちんを食べた、そんな感覚でした。足の親指がぴりぴりして、ゆらのおちんちんは壊れたみたいに精液を流します。
「はひ、ぅ、こくよ、しゃまぁ・・・きもち、きもちぃ・・・、ぁ、ぁ、ふ、ふ、ぅ」
じゅぷじゅぷと黒蓉さまのおちんちんがゆらに出入りしています。
「ぁ、ぁ、ひ、きゃ、ぅぅ、は、ひ、ん、ぁ、あ、ん、ん」
黒蓉さまが動く度に、ゆらはイき続けました。


「孵月に、何をお願いしたのです」
正面からぎゅっとしてくださっている黒蓉さまが、ゆらの髪を撫でる。
「・・・黒蓉さまの、お誕生日って、孵月さまにきいて・・・、特別なことがしたいって、言ったの・・・」
恥ずかしくてもちゃんと言わないと、黒蓉さまの怒りがまた孵月さまに向かうのは、ばかなゆらでもわかりました。
「孵月さまが、きもちいいのと、ふつうのがあるって・・・ゆら、きもちいいのをえらびました・・・」
言っているうちに、ゆらは自分がいかにいやらしくてばかな行いをしたのかを実感します。その上。
「・・・ゅらばっかり、いっぱぃ、きもちくなって、っ、ひく、ふぇ・・・っ」
恥ずかしくて涙が出ました。
「ゆら、泣かないでください」
黒蓉さまがゆらの唇に接吻してくださる。
「俺の誕生日に、特別に気持ちいいことがしたいと思ってくれたのですね」
優しい黒蓉さまの声。ゆらは頷きます。
「気持ちよかったですよ。いつもより乱れるゆらの可愛いお尻に、たくさん注いでしまいました」
黒蓉さまがゆらのお尻を撫でる。
「薬の潤滑効果で、長時間の性行為にも関わらずゆらは全く痛くなかったようですし・・・。尤も、あんな危険な薬物は金輪際禁止ですが」
黒くて綺麗な黒蓉さまの目の中に、ゆらが映っていました。



黒蓉さまが、ゆらの誕生日を聞いてくださる。ゆらは喜んで答えます。
「気持ちいい方と普通の方と、どちらにしましょうか」
黒蓉さまに乳首をいじめられながら、ゆらは、きもちいいほうをおねだりしました。


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