バスタブ
そのおみ足で
1
「只今帰りました」
兄の大河内壱也(おおこうちかずや)の声が聞こえて、紫葵(しき)は小さく震えた。縁側を歩き、紫葵のいる部屋の障子を開いた壱也。畳に座して本を読む紫葵を端正な顔が見つめ、微笑む。
「おいで、紫葵」
高校生の壱也の部屋には、クローゼットと机、椅子しかない。椅子に座った壱也。紫葵は兄の座る椅子の前に仰向けに横たわる。久しぶりだった。兄に足を持ち上げられ、畳の上を引き摺られ、引き寄せられた。
「紫葵」
兄に名を呼ばれ、小学二年生の紫葵は唇を開かざるを得ない。白い肌をうっすら染めて、小さな桃色の唇を動かす。
「・・・しきの、おちんちんを、おにいちゃまの、おみあしで、ぐりぐりしてくださぃ・・・」
「いい子だ、紫葵」
眼鏡の奥の兄の瞳が細められる。紫葵の膝までしかないズボンを履いた股間に、ソックスを履いた兄の足が乗せられた。
「ぁぁ、ぁ・・・ぅ、ん」
兄の足がマッサージ機のように優しく紫葵の性器を揉む。
「どうだい、紫葵。父上のマッサージ機よりも気持ちいいかい?」
ぽっと紫葵の頬の赤みが増す。
「おにいちゃま、みて・・・?」
「可愛い紫葵が父上のマッサージ機にここを押し付けて、あんあん鳴いているのを、ばっちり見たよ」
足の裏で擦られ、紫葵は甘い息を吐く。仰向けに横たわり背中の筋肉を解す、マットの形状をした父親のマッサージ機。紫葵はあえてうつ伏せになって、淫らにも性器を刺激していたのだ。
「おにいちゃま、が・・・4日も、しきに、してくれなかったから・・・」
「うん。忙しくてね、」
もみゅもみゅと足で紫葵をいたぶる。
「ひぁぁあ、ぁぁん、ぁ、ふ・・・おにいちゃまの、おみあしがいちばんきもちぃの・・・ぁ、はにゅぅ・・・っ」
びくっびくっと腰を振る紫葵。壱也は今度は足を小刻みに振動させる。
「ひゃっ、ぁはぁぁぁ、ぁ、ぁン、ぶるぶる、きもち、おに、ちゃま、ん、ぁ」
可愛い弟をいたぶって、壱也は興奮していた。
2
「紫葵のいやらしいおチンチンが気持ち良さそうにびくびくしてるのが足から伝わる」
「ん、きもちぃ、おみぁし、きもち、おにいちゃまぁ、でゆ、でゅの・・・ぁひっ、んぅ、おちんち、でりゅぅ・・・っ」
紫葵が悶えて、ぶるりと震えた。
「ん、ん・・・」
恍惚とした表情でひくひく痙攣する小さな体。壱也は紫葵から離れて襖を開けた。布団を取り出し、畳に敷く。紫葵を抱き上げて、布団に寝かせた。眼鏡を外す。紫葵は、兄の眼鏡のレンズがただの薄い硝子だということを知っている。
「おにいちゃま・・・」
潤んだ大きな黒い瞳が壱也を見つめていた。壱也は紫葵の洋服を脱がせていく。
大河内家は代々医者の家系である。医院を継ぐ長男が最も重んじられ、それに纏わる奇妙なしきたりがあった。
長男が外で優秀な大河内の種を蒔いてこないよう、弟が兄の性欲処理にあてられる。
中学生の時、精通した壱也は祖父と父に弟である紫葵の「使い方」を教わった。何も知らない綺麗な紫葵を好きなように扱って良い。それが長男である壱也の権利。代わりに、立派な跡継ぎにならなければならない。
そして壱也は父親と母親の仲が良くない理由に気づく。父親が離れに通う度に、精神が不安定になる母親。離れには父親の弟がいた。
話を聞いた後、壱也は自分に紫葵に何もしないという選択肢があることに、気づかない振りをした。
「おにいちゃま、しきにおちんち、して・・・」
壱也は紫葵を優しく開発した。紫葵は兄との行為に幼いながらも背徳を感じている。しかしそれ以上に、望んでいた。
3
小さな体で精一杯兄を受け入れる行為は、快楽を伴いながら紫葵を満たす。行為の最中は、大好きな兄が凄く近い。キスもしてくれる。
「おにいちゃま、ぁ、ぁっ」
仰向けになり、腰を浮かせる紫葵を、壱也はぐちゅんと穿つ。ぴくぴくとひきつり、いやらしい蜜を流す愛らしい性器をくちゅくちゅと扱きながら、紫葵のアナルに欲望を擦り付けた。
「ひゃぅん・・・ぁ、ぁ・・・」
「紫葵、可愛いよ・・・」
耳元で囁かれ、紫葵は甘く兄を呼ぶ。黒髪を撫でられ、唇を奪われた。
「ぁ、ぁ、あ、あんっ、ひぁぁぁあっ!おにぃちゃま・・・っ!」
ぱんぱんと激しく穿たれ、蹂躙され敏感になった蕾からは紫葵を狂わせるような快楽が起こる。いやらしい音を立てて、時折溢れるのは、壱也の先走り。
「ら、め、らめぇ、ひぅ、しきの、しきのおちり、こわれちゃ」
「いつもそう言うが、紫葵のお尻が壊れたことはないだろう?」
紫葵はぎゅっと壱也に抱きついて、涙を散らしながらこくこくと頷いた。
「紫葵の可愛いお尻を俺が壊すことはないよ」
柔らかな白い尻を揉んで、性器で巧みに前立腺を抉る。
「ひにゃぁぁんっ!」
びゅっ、と桃色の性器の割れ目から、精液が飛ぶ。紫葵は射精の快感にくったりと弛緩した。壱也は精液を流し込む。紫葵の涎を舐め取った。
「壱也、大仙家の娘さんだ。いずれお前に嫁入りするだろう」
手渡された写真には淑やかな美人が一人。壱也は父親に礼をして書斎を辞した。
その時には、もう一つある離れを掃除して椅子を用意しなければな、と考えながら。