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キスをすると生まれるものは?



俺、宮島慶一(みやじまけいいち)はチャイムを鳴らした。ドアの向こうから物音がした後、伊坂護(いさかまもる)がドアを開け、俺を迎えた。

25歳の俺は大学の院生をしている。護とは家が隣同士で、今10歳の護のことは赤ちゃんの時から知っている。


勉強机に向かい、護は鉛筆を握って理科のノートとにらめっこしている。伏せられた大きな瞳を縁取る長い睫毛がよく見える。俺は護の隣に座って、院での発表の内容を纏めていた。
「慶ちゃん・・・わかんない」
困ったような顔で護が俺を見つめる。指通り良さそうな茶色い髪に触れて、わざと顔を近づけ、耳元で言う。
「ん、どこだ?」
ひくんと護は小さく震えて、少し頬を染める。ちょっとしたセクハラだと自覚はあるが、何度やっても慣れない護の初な様子見たさにやってしまう。抵抗しない護が悪いと開き直ることにしていた。
「ここ・・・」
俺は護の指差す問題を見る。


護の母親から家庭教師をしてくれないかと頼まれた時、正直な話、俺は迷った。ちょうど、兄のような気になっていたつもりがいつの間にか護のことをいやらしい目で見ている自分に気づき始めた時期で、変なことをしてしまったらどうしようかと思ったからだ。護の先生になるという誘惑に勝てず承諾して、とりあえずまだ問題は起こしていない。


告白されたらとりあえず付き合ってみる俺は、女に困ったことはない。しかしいつも、護の方が可愛い、と考えているのを見透かされたかのような一言でフラれる。
「慶一、浮気してるでしょ。っていうか、本命?か何かいるんでしょ!」


俺は一生手を出せないであろう、護のことが好きだ。自分でも哀れな男だと思う。報われることは、ない。




慶ちゃんの低い声を耳元で聞いて、僕はどきどきします。慶ちゃんは僕の家庭教師として家に来てくれています。黒髪の慶ちゃん。かっこよくて、頭もよくて、優しいです。

僕に家庭教師をつけようとお母さんが言ったから、慶ちゃんがいい、とお願いしてみた僕。お母さんは慶一さんが承諾してくれたらね、と慶ちゃんにお話してくれました。慶ちゃんはきっと忙しいのだけど、僕の家庭教師になってくれました。


「よし、100点」
慶ちゃんが答えにしゅっと赤い丸をくれました。
「今日はこれくらいでいいだろう。きりもいい」
今日は早く切り上げるようです。僕は寂しくなって聞きました。
「用事があるの?」
慶ちゃんは笑って、もっと勉強したいのか?と僕に聞きます。僕は首を振ります。
「・・・もっと慶ちゃんと一緒にいたい」
慶ちゃんは少し目を見開いて、可愛いこと言うなよ、と苦笑しました。どうして可愛いことなのかわかりませんでしたが、僕は慶ちゃんを逃がさないように、慶ちゃんの服をきゅっと掴みます。
「慶ちゃん、好きなの」
「ん?・・・俺も、護が好きだ」
慶ちゃんが言う好きは、僕の言う好きとは違う。
「ぅ、ちが・・・僕、僕・・・慶ちゃんの赤ちゃんが欲しいの・・・」
僕の好きは、お父さんとお母さんみたいになりたいという好きのことです。泣きそうになりながら伝えると、慶ちゃんは苦しそうな顔をしました。僕みたいなのと赤ちゃんを作りたいわけがないことはわかっていますが、言ってしまいました。慶ちゃんを困らせている。鼻の奥がつんとしました。




俺は今まで味わったことのないような切なさを感じていた。護が俺を好きだと言ってくれるのは、嬉しい。しかし、俺と護では赤ちゃんは生まれない。教えたら、護はどう思うだろうか。
「・・・赤ちゃんが欲しいのか?」
こくん、と頷く護。
「どうして」
「・・・慶ちゃんと、ずっと一緒にいられるから・・・」
赤ちゃんで俺を繋げようと思っているらしい。赤ちゃんが目的ではないことに安堵する。護の考え方は歪んでいるような気がしたが、それ以上に酷く愛しかった。抱き締める。
「そんな理由で赤ちゃんを作るのはどうかと思うが」
護は俺を見上げた。
「どうして・・・」
無垢な瞳。睫毛が水に濡れて光る。おでこにキスをした。
「その赤ちゃんを護は愛してあげられるか?」
護は何度も頷く。
「ん、慶ちゃんと僕の赤ちゃん・・・」
うっとりと俺を見つめる。可愛い。早く離れないと、まずい。頭の中でけたたましく警報音が鳴る。しかし、俺の体は護をぎゅっと抱き締めた。
「慶ちゃん、だいすき・・・」
きゅうきゅうと抱きつく護に、俺は赤ちゃんの作り方を聞いてみた。そもそも知っていたら、俺との赤ちゃんが欲しいなんて言わない。知っている筈がないと決めつけて問うたが、予想に反して護は頷く。
「きすしたら、赤ちゃんができるの・・・」
あまりの勘違いに絶句した。成る程。まだ授業で赤ちゃんの作り方を習っていないのか、はたまた休んでしまったのか。今時の学校は早くから性教育をしていると聞くから、後者だろう。
「護、保健体育の勉強をしようか」
俺は護を抱き上げて、ベッドに降ろした。頭の中で鳴り響く、煩わしい警報音。俺は警報器を破壊した。




保健体育の勉強、と慶ちゃんが言う。聞き慣れない言葉。とりあえずただの体育ではないことだけはわかります。
「護は自分の体についてよく知らないといけない」
慶ちゃんが僕の服を脱がせていきます。恥ずかしい。
「ど、して、ぬぐの・・・?」
「汚れるからな」
パンツにも慶ちゃんの手がかかって、本当の裸になりました。慶ちゃんが何か呟いたけど、聞き取れませんでした。慶ちゃんの手が、僕に触れます。
「簡単な一問一答で、抜き打ちテストをしようか。第1問、これは何?」
慶ちゃんが指で挟んで、くにくにと触っているのは。
「・・・おちんちん」
「正解だ。陰茎やペニスとも呼ぶ」
慶ちゃんはくにくにと、僕のおちんちんをいじめ続けます。僕は腰をびくびくさせます。はぁはぁと息が荒くなりました。
「・・・けいちゃ、へん、ゃ、ゃ、おちんちん、いじめちゃだめぇ・・・」
僕はシーツを掴んで、小さく首を振る。
「第2問、ペニスは何を出すところ?2つ答えよ」
「ん、ぁ、はぅ・・・おしっこ・・・」
ふたつなんて知りません。
「もう1つ」
慶ちゃんがおちんちんをいじめながら言いました。
「ぁっ、ぁ・・・ゃ、しらなぃの・・・」
「正直な子は好きだぜ。・・・正解は後でな」
慶ちゃんがほっぺにキスをしてくれます。
「第3問、ペニスが膨張して固くなったこの状態を何と言う?見て、触って答えよ」
見ると、確かにおちんちんは膨らんでいるようでした。慶ちゃんが僕の手を取って、おちんちんを握らせます。熱くて、固い。
「はぁ、ぁ・・・しらな・・・」
こんなおちんちんを、僕は知りません。




「正解は勃起。ペニスの中にある海綿体が充血してる状態だ」
俺は護のペニスを握った手に自分の手を重ねた。剥けていないペニスの先端に指をぐりぐりしてやる。
「ゃぁ、ぁ、ゃぁぁんっ」
くちゅくちゅと音がする。余程気持ちがいいのか、護は腰を振った。
「第4問、ペニスの先から出ているこの汁を何と言う?」
首を振り可愛い声をあげて喘ぐ護をベッドに押さえつけて、カウパー腺液、と答えを耳に吹き込んだ。とろとろと溢れるそれをペニスにのばして、くちゅくちゅと扱く。
「ぁぁぁん、らめ、らめぇぇ、けいちゃ、けぃちゃ、なんかでちゃ」
びくびく震えながら俺にしがみつく護。更に扱く手を速め、小さなペニスを可愛がる。
「ひ、ぁ、ゃぁ、でゆ、でゅ・・・ぁぁぁっぁ、ゃ、ぅ」
ぴゅくぴゅくっと少量の精液が放出された。手に受け止めて、護に見せる。
「第5問、これは何?」
「はぁはぁ・・・・・・こぃ、かうぱーせんぇき・・・?」
「不正解。これは精液。この液体の中に赤ちゃんの素の精子が入ってる。つまり、第2問の答えは、尿と精液の2つで完答だ」
せーえき、と小さく口にして、護は俺の手の白濁を見つめた。俺は少量のそれを舐め取って、護を見つめる。
「赤ちゃんは、男の精子と女の卵子が結合してできる。だから、俺と護から赤ちゃんが生まれることはない」
護は瞳をじわりと潤ませて、ついにぽろぽろと涙を流した。
「ぅ、っく、ふ・・・できなぃ、の?」
しゃくり始めた護を抱き起こして、胡座をかいた足の上に座らせる。桜色の唇にキスをした。




慶ちゃんの唇が、ちゅ、と音を立てて離れます。
「・・・赤ちゃん、できそうか?」
優しく髪をすいてくれる慶ちゃん。僕は泣きながら首を振りました。慶ちゃんとのキスは舞い上がるくらい嬉しいけど、赤ちゃんができる気はしません。慶ちゃんが僕の涙を舐め取りました。
「・・・なぁ、俺も護のことが好きだって言っただろ?赤ちゃんがいなくたって一緒にいてやる。俺の好きは、そういう好きだ」
僕はびっくりしました。
「いいの?」
もちろん、と慶ちゃんが微笑みます。
「赤ちゃんを我慢しても、俺と一緒にいたいなら」
僕は慶ちゃんに抱きつきました。
「慶ちゃん、あのね・・・」
何だ?と慶ちゃんが僕を見ます。
「僕、男で赤ちゃんができなくても、お父さんとお母さんみたいに、慶ちゃんと結婚できる?」
慶ちゃんの目がうんとうんと優しくなって、僕はどきどきします。
「男同士の正式な結婚の手続きはこの国じゃ認められてないが、俺が今、護に愛を誓うことは禁止されてない」
愛してる。そう言って、慶ちゃんは僕にキスをしました。
「俺は護だけを愛すことを誓う」
ぼーっとして何も言わない僕に、慶ちゃんは足りないか?と聞きました。
「いっぱぃ・・・」
また慶ちゃんの顔が滲んで見えなくなります。
「泣くなよ」
慶ちゃんが少し笑って言いました。笑っているのは声でわかります。

「・・・護、保健体育の勉強には続きがあるんだが、受けたい?」




護のアナルを開きながら、ペニスもしゃぶって皮を剥いていく。
「けぃちゃ、はぅ、ぁぁ、おちんち、ら、めぇ・・・」
シーツの上で護が悶える。小さなペニスを舌で扱きあげ、皮を下ろす。護は声も出せずに射精して、腰を震わせる。
「ぁ、ぁ・・・」
余韻に愛らしくひくつく護。剥けたペニスの先端は果物みたいに綺麗なピンク。まだカウパーを垂らすそれに触れる。
「ひぁあん・・・」
刺激が強かったのか、護はびくっと震えた。とろとろを纏った指で、くりくりと擦る。
「ぁっ、ぁ、ひぁぁぅ、けぃちゃぁん・・・」
護は涙を散らして腰を振った。凄くエッチな顔をしている。
「・・・気持ちいい?」
こくこくと頷く護に気をよくして、アナルにも集中した。
「はひんっ」
こり、と指先に触れ、護のペニスがぴちゅ、と射精した。
「前立腺、か」
言いながら、こりこりと掻く。
「ぁっ、ぁ、ぁ、けぃちゃ、おちんち、こわれちゃ、おちり、らめぇ」
前立腺責めに、ペニスが痙攣する。いやらしい眺めに俺はペニスを膨張させた。
「はぁ、ふ・・・けいちゃ・・・?」
Tシャツを脱いで、ズボンのチャックに手をかける。現れた護のものとは似ても似つかないグロテスクなペニス。最愛の護の数々のあられもない痴態に焦らされまくり、膨張率は過去最高だった。
「けぃちゃ、の、おちんち・・・」
びっくりしている護。
「はっ・・・触ってみる?」
冗談で言えば護は頷いて、その小さな手を伸ばした。護が触っていると思うだけでイきそう。




上半身裸になった慶ちゃん。慶ちゃんはスタイルがいい。背が高くて、一見細身だけど締まった身体をしています。おちんちんは大きくて赤黒い。僕は手でこしゅこしゅと触ってみました。熱くて、びくびくしています。慶ちゃんが、はぁ、とえっちな息を吐くので、僕はどきどきしました。
「けぃちゃん、きもちぃ?」
慶ちゃんは僕の髪をくしゃくしゃと乱暴に撫でました。僕は慶ちゃんに舐めてもらって凄く気持ちよかったから、慶ちゃんのおちんちんを、先っぽだけですが、口に含んでみます。ちょっとしょっぱいです。
「は、ぁ、まもる・・・っ」
おちんちんがびくびくっと跳ねました。慶ちゃんがしてくれたみたいに、ちゅくちゅくと吸って、舐めます。
「っ!」
慶ちゃんのおちんちんからいっぱい精液が出ました。ねばねばして苦いです。
「まもる、出して」
慶ちゃんが手を差し出しました。僕は言われた通り口から出します。慶ちゃんはまだ勃起したままのおちんちんに、たっぷりの精液をかけました。慶ちゃんはそのえっちなおちんちんをくちゅちゅっと一回扱きあげて、僕のおちんちんを触ります。そのまま這った指がお尻に入りました。
「護の中に入れたい。いいか?」
気持ちいいお尻の中に、慶ちゃんのおちんちんを入れる。考えただけで、僕のおちんちんはぴくぴくしました。
「ん、いれてぇ・・・」
慶ちゃんは僕を押し倒して、足を開かせます。にゅる、とお尻の穴とおちんちんの間に慶ちゃんのおちんちんの先っぽが触れました。熱いです。
「護・・・」
名前を呼ばれて、キスをされました。




柔らかな唇に唇を重ねる。舌を絡めて、口内を蹂躙した。唇を離すと、とろりとした瞳の護がいる。
「これも・・・きす・・・?」
「気持ちいい?」
頷いた護の唇をゆっくり、再びふさぐ。ずりゅりゅっと精液の粘性を借りて、護の中にペニスを埋めた。
「ちゅ、ん、はぁ、ぁ、ん、けぃちゃ、けいちゃん・・・」
俺の脇に腕を入れて肩を掴む護の手に、力がこもる。
「ひ、ぁ・・・」
全部埋めた。狭く柔らかい護の中を堪能する。
「・・・護、辛いか?」
は、は、と息をする護を抱き締めた。
「ん、おちんち、ぁちゅ・・・ぃ」
護のアナルがきゅぅっと俺を締め付けた。激しく腰を打ち込みたい衝動に、服す。可愛い声をあげて、護が身をよじった。前立腺を擦りながら、奥を穿つ。
「けぃちゃ、ぁ、でりゅ、おちんち、ゃぁぁ・・・っ!」
護のペニスがびちゃびちゃと力なく精液を吐き出した。俺も護の中に注ぐ。
「はぅ・・・けぃちゃ、ん」
俺の胸に頬擦りをする護。



「慶ちゃん・・・」
勉強を終えた護が椅子に座る俺の膝の上に跨がって、いやらしく腰を押しつける。
「・・・お母さんが見たら卒倒するな」
俺は護の服をたくしあげて、ピンクの乳首を触る。ひくん、と護が震えた。保健体育の勉強を重ねる護の体は、淫らに成長している。
「きす、して・・・」
護がキスをせがんだ。
「問題に答えられたらな。・・・キスをすると生まれるものは?」
頬を染めた護。桜色の唇が動く。護が導き出す答えは、もう赤ちゃんではない。その答えに丸をつける代わりに、俺は護の唇に自分のそれを重ねた。

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