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媚薬



舞鶴乙(まいづるおと)は、閑散とした電車の中でぐったりとしていた。浅い呼吸を繰り返す。身体が熱い。
「乙君、大丈夫かい?」
知らない男の声だ。ひんやりとした手が頬に触れた。気持ちよくて、うっとりと目を細める。何故名前を知っているのだろうと思ったが、すぐにどうでも良くなった。頭がぼんやりしている。
「辛そうだね。私は医者だ。治してあげたいが、ここでは・・・。付いて来てくれるかな?」
乙はこくりと頷いた。ランドセルを男が右肩に担ぐ。手を引かれ、男と共に乙は車両を移動した。トイレに入る。
「診てあげるから、病院でするみたいに服を上げて」
乙を便座に座らせて男は言った。従順に、乙はポロシャツを捲る。
「ああ、大変だ。乳首に毒が溜まっている。少しマッサージするから、いい子にしてるんだよ」
毒という言葉が乙を不安にさせた。男は乙の2つの乳首に指の先を当てる。小さな突起を優しく上下に倒す。
「・・・?・・・ぁ、ぁ、ん・・・」
ぴくんぴくんと身体が震える。乳首など普段触らないが、こんな風になっただろうか。きっとこの男の言うように毒のせいなのだと乙は思った。くりくりと男がいじっている。乙は小さく声を漏らしていた。
「硬くなってきたね、毒を吸い出すから・・・」
男は右の乳首に口をつけた。
「ン、きゃぁぁっ」
高い声が出た。男が乳首に舌を這わせたまま、乙の口に指を突っ込んでくる。
「噛んでいいから。声は抑えて」
こくこくと頷いた。喋る男の息が乳首を擽って、また声が出そうだった。口の中の男の指を軽く歯で挟む。

乙の唇の端から涎が垂れる。男は乳首を舐め、指先で転がし、しゃぶり続けた。

「毒が抜けない。厄介だな」
男が乙のポロシャツを元に戻して言う。
「私の病院で治療しよう、いいね?」
乙は頷いた。身体の火照りは酷くなって、股間のあたりが濡れている気がした。腕時計をちらと見て、男はランドセルを右の肩に担いだまま、乙を抱き上げた。電車は駅へと滑り込む。

男は乙を抱いて、静かな駅の改札をくぐった。




乙は戸惑った。真ん中にはベッドがあるが、窓のない灰色の壁の部屋は、乙の知っている病院らしくなかった。思えばこの建物は、病院の外観をしていただろうか。男の首に腕を回して抱きつき、他のことを考えていた乙には最早わからなかった。
そして、部屋には数人の知らない男がいる。彼らは、およそ医者には見えない。
「乳首だけで、この子もう3回は射精してる。ここ来るまでずっと乳首いじって欲しいって可愛い声で何度もエッチにおねだりして。薬強すぎだろ」
乙を抱く男が言う。
「は?文句あんのかよ?自慢か?そのモデル面でひとり役得キャスティング、羨ましい以外の何物でもねぇわ。道で試飲配って、乙ちゃんにだけ催淫剤入りのジュースを飲ませるという繊細な働きをしたの俺だよ?お前は俺に感謝するべきだろ」
スチールとマットレスしかない粗野なベッドに立ち、天井から何か縄を垂らしている男が言った。別の男によって乙の白く細い手首にも縄が巻かれる。乙はまだ自分を抱いている、医者を自称した男を不安げに見つめた。
「可愛い顔。もしかしてまだ信じてくれてるの?・・・俺は医者じゃないよ、舞鶴防衛大臣のお孫さん」
ごめんね、と男が言う。綺麗に笑った。
「オイ、さらっと無視すんのヤメロ」


天井から垂れた縄に手首の縄を結び付けられ、乙はマットレスに爪先立ちになっていた。
「んじゃま、セッティングも終わったことだし。カメラ担当、オッケー?」
「おっけい!」
「乙チャン、ぬぎぬぎしましょーね。って、アララ!このズボンは・・・。そっか、もう粗相しちゃってるんだったね。あのお医者さん乳首フェチなんだよ、ねちっこくされちゃったよねぇ」
言いながら乙のズボンとパンツを放り投げて、男はじゃきじゃきと鋏でポロシャツを断つ。現れたぷくぷくの乳首を突いた。
「くふぅん、ぁ、ぁ、ぁぁん」
乙はいやらしく身体をくねらせて揺れる。薄い胸板を掴まれて、2つの乳首は男の親指でくりくりされた。待ちに待った刺激に、歓喜する。
「こんなのでいいの?どうして欲しいか、さっき何度も俺に言ったこと、言ってごらんよ」
医者だった男が囁いた。
「ぁ、はぁ、ん・・・ちくび、なめてくだしゃぃ、・・・ちゅぅちゅ、してぇ・・・」
「カーワイ、2人で両方ともちゅうちゅうしてあげるね」
2つの口が乳首に吸い付く。乙はあまりの気持ちよさに涙を流した。
「ふぁぁ、ぁ、あっ、ぁ、ぁ、ぁっ、ひ・・・」
小さなペニスが硬化して汁を流す。我慢汁なのか精液なのかわからないものが、陰茎、睾丸、そして太腿をとろとろと伝っていく。黙って見ていた男達も乙に手を伸ばした。




「ふぇ、ぁ、ぁ、らめぇ、らぁめぇ、おちんち、こわれちゃぁっ、ぁ、あ、ぁぁあ」
乳首とペニスへの口淫に、乙は泣いて悶える。
「おちんちんは壊れないよ~?」
「さてさて、おっぱいとちんちんの回路繋がってんなら次は尻の孔だな」
男が乙のお尻を叩き、尻たぶを左右に開いた。スポイトを乙のアナルに挿す。
「ひゃ・・・っ」
冷たい液体が注ぎ込まれ、乙は震えた。乳首から唇を離して、男が乙の前髪をかき上げる。
「すぐにお尻の穴がうずうずしてくる」
頬を撫でた。
「ひぃ、・・・ン」
ぽろぽろと涙を流す。尻を左右に振って呼吸を荒くする様に、男達は興奮した。
「粘膜摂取でもうキてんじゃね、これ」
「あーたまんねぇ。早く挿れたい。乙ちゃんも挿れられたいよな?」
ローションを乙のお尻にかけ、揉むように塗りつける。
「ひぅ、ぁ、ぁあぁん」
太腿のあわさから手を入れて、男の指は尻の谷間を数度往復した。
「ぁひ、ぁ・・・っ、ぁーっ」
ちゅぶ、と中に入ってくる。指がずっぽりとアナルに埋まった。



「確かバレエ習ってるんだったよね。こんなこともできちゃうかな?」
男が乙の足首を持ち上げた。Y字バランスの格好になる。つるつるの白い脚を、男が舐め上げた。
「ふぁぁぁん、ひぁ、あ!」
「おおー、すげぇ。とろとろのアナルにちんぽぶっ刺さってんの丸見え」
「っ、絞まる・・・っは、ぁ」
尻たぶをぐ、と掴まれて男のペニスが乙の中で爆ぜる。
「ひぃんっ、きゃぅ、ぅ」
びゅるびゅると粘液を注がれ、痙攣する。
「ぁ、ひゃぁ、あ、ひゃ、あ、ひ、ひぃンん」
腰を振って、フェラチオしている男の口の中で射精した。あまりの気持ちよさに脳が溶ける。
「・・・旨い。ごちそうさん」
「うわー。えげつないほどえろい顔だったぞ。カメラ担当ちゃんと撮った?」
「バッチシ。俺も挿れたいからカメラ代わってくれよ」
「いーぜ」
男が背後に回り、カチャカチャとバックルを外す音が聞こえる。乙はあてがわれた熱に震えた。背後の男は動かない。アナルからとろりと精液の漏れる刺激がもどかしい。
「乙ちゃん、与えられ続ける刺激なんて、最早刺激じゃないよ。人は、慣れる生き物だ」
「始まった。カメラマンのご高説」
やれやれ、と乙に触れていた男達が離れる。
「波がなくちゃ。振幅が大きいほど、ドラマティックで気持ちいい。だろ?」
くちゅ、とアナルの入り口にペニスが触れた。乙は甘い声をあげる。刺激を失った乳首もペニスもアナルも、じくじくと疼いた。じわじわと熱が上がってくるのを感じ、乙は爪先を丸める。

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