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愛しの主



「行ってくる」
つんと澄ました表情で革の鞄を携えた少年は、運転手がドアを開けて待つ車に乗り込む。
「いってらっしゃいませ」
従者の山下要(やましたかなめ)は、主である苑田学(そのだまなぶ)を見送った。

学は14歳。有名私立大学の付属中学に通う2年生。苑田コーポレーションの社長である父と、有名女優である母をもつ裕福な少年だ。父は時期社長を学にと考えているが、学は将来は医者になりたいと考えている。
いかにもやり手そうな鋭い顔立ちの父よりも、しとやかで柔らかな女優の母に似た少年は、それをコンプレックスに感じていた。精悍な父を目標にし、多少背伸びをして振る舞っていることを山下は知っている。

山下は苑田社長の女秘書の息子である。有名大学卒業、27歳という若さで数々の有用かつ高レベルな資格を持ち、企業からは引く手数多の中、母親の奨めにより苑田コーポレーションに入社した。一年の実績より社長に目をかけられ、ただ一人の愛息子の世話役に抜擢された。
清潔そうでノーブルな服の趣味。無駄のない身体は着痩せする。近隣の女性がうっとりするほど紳士的な風貌と落ち着いた若さ、品性がある。

高級車が角を曲がるのを見守り、山下は邸宅へと戻った。




「山下です」
ドアをノックする音に、学は本から顔を上げた。
「入れ」
学が短く言った。失礼致しますと山下は丁寧に礼をして、学を見る。
「入浴の用意が整いましたが、いかがなさいますか?」
夕食の後の入浴は学が楽しみにしている時間。学は邸宅の大浴場とは別に彼専用の高級バスを自室の隣に持っている。

「いい湯だった」
湯上がりの学のほこほこと上気した美しい肌。むしゃぶりつきたいと山下は思う。
「山下、風呂に入れ」
従者は邸宅の浴室の使用を許可されていないが、ある特別な日だけ、山下のみ学のバスの使用許可が降りる。
「かしこまりました」


柔らかなベッドに横たわる学に近づく。
「学様、ご命令を」
「キスしろ・・・」
山下は主に覆いかぶさって、キスをした。
「ん、ふ、ちゅく、は」
淫らに舌を絡めてくる学に山下は丁寧にキスをする。
「んっ、はぁ、パジャマを脱がせろ」
手触りのよいパジャマを器用に脱がせて、指示を仰ぐ。
「次はいかが致しましょう」
「肌、触れ。乳首も」
手に吸いつくような肌を撫でる。ぽっちりとたった乳首に触れると学は可愛く鳴いて震えた。




山下は、可愛らしい容姿の学の見栄っ張りでわがままな様子を、愛しいとさえ感じる。立場に絡められた、素直になれない不器用な様子も。
「はぅ・・・山下、僕のに、触れ」
体中を自分の命令通りに愛撫された学の性器はゆるりと芯を持ち、露の玉を流した。
「僕の、とは?ちゃんと言って貰わなければ、私は動けません」
「僕の、おちんちん・・・」
真っ赤になる学。山下は握り込む。
「っ、扱け・・・」
いちいち命令しなければ動かない山下に焦れている。山下は性器を握ったまま、そういえばと言った。腕のブルガリの時計を見る。
「すでに勤務時間を過ぎています」
楽しげに微笑む。促すように性器の先端に触れた。
「ひぁ・・・」
もじもじと内股を擦り合わせる学。
「では、おいとまさせていただきましょうか」
残念そうに苦笑する。上手い演技。山下は狙ってやっている。学はそれを知っていて、唇を噛んだ。意を決して、寝そべったまま膝を立て、股を開く。
「まって・・・!」
離れようとした従者に、学は言う。言葉はすでに命令ではない。
「・・・かなめ、えっち、して・・・」
緊張に震える学の身体。瞳は潤む。山下が主の精一杯のおねだりを断ることはない。




「なめて、かなめ、じゅぷって・・・いつもみたいにっ、ひあぁあぁぁんっあふ、あんぁん」
口の中でマッサージする。主が乱れ、可愛くねだる時間外労働は山下のお気に入りだ。命令する凛と振る舞う学も好みだが、甘える学はもっと好みだと思う。
「かなめ、かなめ、ぼく、も、だしたい・・・」
胸を上下させる。山下はどうぞとばかりに舌の動きを激しくした。
「はぁあんっあぅ、あぁあっひあぁあぁっ」
白いふとももがひくりと引き攣って、山下の口の中で蕾が弾けた。山下は嚥下する。
「ぃやぁ・・・ど、して、のむの・・・ばか・・・」
顔を覆った学。山下は学のお尻を揉みながら、言った。
「次はいかがいたしましょう」
顔を覆う手を外させる。
「・・・かなめの、すきにして・・・ぼくをいっぱいきもちよくさせて・・・」
かしこまりましたと山下が言う。

「だめ、だめぇ・・・かなめ、ぁあん、あ、そこばっかり、らめぇっぃやぁぁあぁあっ」
ぴゅと精液を飛ばした。山下はなおもストロークを繰り返す。
「はぁあん、ひあぁ、ン・・・」
ぱんぱんと肉を穿つ山下に、翻弄される学の表情は悦楽を滲ませていやらしいことこの上ない。
「かなめ、かなめの、あちゅいの、なかにかけて・・・」
お願いと腰を振る。
「・・・いいですよ。ちゃんと飲んでください」
山下の言葉に、学は震えながら頷く。
「あ、くりゅ・・・はぁはぁ、かかって、んんっ、ぜんぶちょうだい・・・」
きゅうと山下を搾る。
「かなめ、結婚しないでね、かなめがうわきしないように、えっちするの・・・」
再び腰を振り始めた主に、従者は黙って誓いのキスをした。

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