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梅の花



真夜中の研究室に、白衣の美丈夫がひとり。主に生物学に長けていると言われる天才科学者、伊佐治忠嗣(いさじただつく)は様々な花の入ったシャーレを一つずつ鼻に寄せ、香りを吟味していた。
「・・・やはりこの中なら梅の花が一番甘い香りだろう。私好みで美味そうだ。形も愛らしい」
白い小さな花が一つ乗ったシャーレを台に乗せると、花に透明な薬をかけた。むくむくと花弁や葯が膨らんでいく。子房が膨らんだ一枚の花弁に飲み込まれ、引かれるように葯が集まり、今は見えない子房の、根元の辺りに寄っていく。数分後、小さな梅の花は12センチ程の一体の人間になっていた。
「完成したのか・・・?」
忠嗣は子どもの形に変形した梅の花を優しくつつく。本物の人間のような皮膚の感触。白い髪は短く、つむじが薄いピンク色をしている。想像以上の愛らしさに、忠嗣はほくそ笑む。梅の花が目を開いた。瞳の色は綺麗な緑。葉緑体が集中したのかと考える忠嗣を、じっと見つめる。忠嗣は梅の花を持ち上げて、タオルに横たえた。ふわりと梅の良い香りがして、目を細めた。
「香りも残った。成功だ。・・・口も目も鼻も耳もある。プログラム通りだ。本来なら存在しないものも発生させられた。ただ、問題は使えるのか、だが。喋られるのか、はたまた見えているのか・・・」
忠嗣はローションを梅の花にかけた。ぬるぬるの指で梅の花の脇を刺激する。
「ぅ・・・?ん、んぅ・・・ぁ、は」
「やはり少し高音だが、声帯もばっちりだな」
悶える梅の花が、もじもじと柔らかな足を擦る。頬は紅潮し、梅の匂いが強くなる。
「発汗して、匂いが強くなったか・・・」




「・・・乳首も、いい色だ」
綺麗な二つの突起。スケベ親父よろしく、忠嗣は指先で両方の乳首をちゅくちゅくとローションでべたべたの指先でマッサージした。
「ひっ!ひゃぁ・・・ん」
梅の花がひくひくと官能的な動きで震える。
「・・・おやおや・・・真っ平らな胸だが、きもちいいのか」
股間のペニスが少し立ち上がっている。そういえば性別は、と足を持ち上げ赤ん坊のおしめを変えるような体勢にさせる。ふくふくとした睾丸のついた男性器はもちろん、子房から発生した子宮、つまり女性器と、口があるのだから当然存在が予想された肛門もみられた。
「ふたなり、というのだろうか・・・?・・・想定内だが、実にいやらしい。・・・恥毛は見られない。パイパンだな」
「は・・・ん・・・む?ぱいぱ・・・?」
とろりとした瞳、呂律の回らない喋り。口元を観察すれば、舌はもちろん歯もある。
「見た目は7歳児程なのに、知能は赤ん坊。ここで気になることは、研究者としてひとつ」
生殖機能だろう。
そう言ってくいっと眼鏡を上げた、若い女性研究員に人気の天才科学者伊佐治忠嗣の顔は、研究者としての興味とは別の興味によって、少しだらしなく崩れていた。




「・・・こんないい匂いで、つるつるとなれば、口に含んでみない手はないな」
「ふぇ?」
忠嗣は梅の花を片手で持ち上げる。股を開かせて、男性器をべろりと舐めあげた。
「ひぁぁぁんっ!?ぁひっ、あひぃ・・・んっ」
びくっびくっと震えて、梅の花がぽろぽろと涙を流す。エロいな、と可愛らしい梅の花の様子を至近距離で楽しみながら何度も男性器を舌でねぶった。
「はぅ、はぅ・・・ふひゃぅぅぅ」
梅の花の男性器は、細いながらも非常に長くなることが判明した。それに固くなるというよりも、柔らかなまま伸びると表現したほうが正しい。ぷるぷると小刻みに震える梅の花に射精が近づいたことを感知して、忠嗣は優しくちゅう、と股間をまるまる吸った。女性器から分泌されているらしい液が口に広がる。梅の蜜のような味がした。
「ひ!?はにゅぅ・・・っ」
ぴゅくんびゅくんと舌に精液が放たれる。
「!」
忠嗣は苦い生野菜のような青い匂いに眉を潜めた。そばにあったティッシュに出してみたが、少量過ぎてよくわからない。
「・・・花粉と同じ成分なのだろうか・・・。採取せねば」
今度はローションと指で刺激する。再びの快楽に、梅の花はされるまま身体を委ねている。
「はぁぁん、はひ、ぅ・・・」
は、は、ととろけた顔で息を吐きながら、忠嗣の指にちゅくちゅくと擦り上げられた梅の花の男性器は、むくむくと伸びた。




「はにゅ、ぁ・・・ぁふ、くふぅ」
快楽にとろとろの梅の花のいやらしい顔を見つめながら、忠嗣はむらむらしている。少し勃起した自身を慰めたいが、手が一杯なので断念せざるをえない。もやもやとした残念な気持ちで梅の花の伸びた男性器を擦っていると、女性器から膣液が溢れて机の上のタオルを汚していることに気づいた。女性器もまた痙攣している。
「エロいとしか言いようがない・・・。男なら何かを突っ込みたくなる絶景だ・・・。確か、綿棒があったはずだが・・・あった」
あっさり見つけた綿棒を一本とって、震える梅の花の女性器にあてがった。溢れ出る液を綿棒がじっとりと吸ったのを確認して、差し込んでいく。
「ひ、ん、ん、ひゃぁ、ぁ」
加減が分からないため、先端が入ったところで差し込むのを止めた。抜き差しを繰り返しながら、拘束している左手の指を伸ばし男性器をなぶる。梅の花が2度目の精を放った。忠嗣はプレパラートに採取して、顕微鏡で観察する。ローションとは別に緑の液が確認できたが、ほぼ花粉の内容と同じ。
「・・・葯だった柔らかい男性器と、子房だった女性器・・・」
受精ができるのでは?
忠嗣は腰を震わせている梅の花を見た。




「ひゃ、ん、ぁぁっ・・・!」
梅の花を四つん這いにさせて、ぐにゃりと曲げたペニスをヴァギナに挿入させた。水が入ったようなたぷたぷの睾丸がきゅうとペニスに押しつけられている様でさえも、忠嗣には卑猥に見える。自身を扱きながら、震える梅の花を眺めた。
「は、・・・受粉ってつまりはこういうことだろう?・・・あぁ、これじゃ、射精できないか。前立腺触ってやればいいな・・・」
細い、先の丸い棒にヴァギナから溢れる蜜をつけて、アナルに挿入していく。
「・・・?・・・ひぅっ」
「ここか?」
「ぁ、ぁひっ」
気持ちよさげに腰が揺れ、ぐちゅぐちゅとヴァギナから音がする。蜜のたれる白い太ももに、力が入っているのが伺えた。
「はぁん・・・ふ、はぅぅ・・・ひゃ」
「中でおチンチン揉み込んでるのかい・・・?」
ぐりり、と棒を押し込む。
「ゃぁぁぁんっ!!」
ひくひくひくんと体を震わせて、くたりと梅の花が倒れる。仰向けにさせると射精を終えて短くなったペニスがずるりとヴァギナから出てきた。ローションのように透明の膣液を纏ったピンク色のペニスが、ぴくぴくする様子を見て、忠嗣は射精した。
「・・・妊娠するのだろうか。・・・エロい生き物を作ってしまった」
梅の花の存在がエロいんじゃない、お前の頭がエロいんだ、と突っ込む人間はいなかった。


「ねぇ、忠嗣博士、いい匂いしない?」
「知らないの?忠嗣博士の彼女さんの香水の匂いなんだって」
「え!彼女!?博士は昔からずっと研究室に篭ってるって・・・」
「だからぁ、それが最近、ちゃんと帰ってるみたいで、匂いさせ始めた時期と被るから・・・」
「忠嗣博士狙ってたのにぃ」
「アンタみたいな子いっぱいいるよ。・・・にしても、本当いい匂い」
「梅の匂いの香水なんて、珍しい」


SS:見上げる見つめる

「生物の生殖器官の中で植物のそれは飛び抜けて美しい、と・・・。ん?どうした、梅」
書き物をする忠嗣の手を、机の上の梅の花が引く。忠嗣は梅の花を梅(うめ)と呼んでいた。
「だっこ・・・」
忠嗣は梅を片手で抱き上げてやった。梅は忠嗣を見上げて、じっと見つめる。
「はかせ、くちゅくちゅ、して」
最近、3語程度の単語を使ってひとつの文章を作れるようになった。忠嗣の言葉を覚えていく梅。いじられることを、くちゅくちゅと表現する。
「どこをくちゅくちゅされたいんだ?」
忠嗣は笑んで、問う。指で梅の柔らかな唇をふにふにした。
「おちんちん・・・」
梅がもじ、と股を擦り合わせた。
「・・・おちんちんくちゅくちゅしてあげようね」
忠嗣はローションを梅の性器にかけて、擦り始める。
「ぁ・・・はひ、ん・・・ぅ・・・」
ぴくっぴくっと梅が痙攣した。気持ち良さげに目を細め、悩ましく息を切らす。
「ぁぁぁぁん・・・っ」
忠嗣が器用に先端を擦ると、堪らないとばかりに腰を突き出して声を上げた。手を止めると、悲しそうに忠嗣を見上げる。
「は、にゅ・・・おちんちん、みゆく、みゆく・・・」
「だしたい、だ」
「だした、ぃ・・・」
忠嗣は再び擦りだす。
「は、ぅ、ん、ん・・・はぁん、だしたぃ、おちんちん、くちゅくちゅ・・・」
拙い言葉の並べ方と、舌ったらずな淫語が卑猥だ。
「ぁ、ぁ、みゆくぅ・・・ん」
腰を回しながらびちゅびちゅと射精して、震える梅。
「ん、ん、ぁふ・・・」
快楽にとろけた表情で、性器から精を垂らす。
「・・・花は植物の性器だから、梅の仕事は生殖活動か・・・」
「はかせ・・・」
潤む瞳が上目遣いで忠嗣を見つめた。
「・・・存在からしてエロいんだから、そんなに見つめちゃいけない」
忠嗣は梅に舌を這わせた。

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