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神楽さんの恋人



僕、山河春(やまかわはる)は小学校2年生です。明日は学校が休みなので、3つ隣の家に住む神楽巧(かぐらたくみ)さんのところにお泊りに行きます。
「春、いつも言ってるけど、神楽さんに迷惑のないようにね」
お母さんが言います。僕は頷きました。僕が靴をはくと、玄関が開いてお父さんが帰ってきました。
「お、春、どこ行くんだ?」
僕の頭をくしゃくしゃ撫でて、お父さんが言います。
「ぁのね・・・神楽さんのところにお泊りするの・・・」
改めて言って、僕はちょっとほっぺが熱くなるのを感じました。お泊り。僕は神楽さんの家で、いっぱいくっついて、気持ちいいことをします。お父さんにも、お母さんにも言っちゃいけないこと。神楽さんと僕の秘密。
「また巧の!?じゃあ明日、春はいないのか?せっかく休みなのに!」
お父さんが目を見開きました。お父さんと神楽さんは、生まれた時からの幼なじみです。僕たち家族は神楽さんと仲良しで、お母さんも神楽さんならとお泊りを許可してくれるのです。
「あなた、どうせ居てもパソコン触ってなきゃいけないんだから、春を構えないじゃない」
お母さんが言います。お父さんは凄く忙しくて、家でもお仕事をしています。
「春が近くにいると思うと違うんだよ・・・」
僕を見つめたお父さんに、僕は何だか申し訳のない気持ちになります。お父さんのことは、大好きです。お母さんのことも、大好き。

でも、でも、それ以上に、僕は神楽さんが好きなのです。




「こんばんは」
俺は春を家に迎え入れた。
「久しぶり、春」
しゃがんで、目線を合わせてちゅっと唇を啄む。最近は忙しくて春に会えずにいた。
「神楽さん・・・」
「二人きりのときは名前で呼べって言っているだろう?」
俺は苦笑する。
「・・・だって・・・」
恥ずかしそうに桃色に染まった春の頬にキスをした。
「焦らしてる?」
「ちが・・・っ」
怖ず怖ずと俺を見て、小さく息を吐くようにだが、可愛らしく俺を呼ぶ。
「よくできました」

8歳の春と34歳の俺の歳の差は26。俺は春に、心底惚れている。淫行を含む付き合いは言うまでもなく犯罪であり、更に言えば、春は幼なじみの秋成の息子。親友の子に手を出して、俺は天国には行けない。

「あ・・・!」
リビングに入ってすぐ、春がいつも食事を取っている奥のテーブルの辺りを見て声を挙げた。
「あの椅子・・・」
春が指差したのは、赤い椅子。
「昨日、工場から届いたんだ」
椅子は大きく丸く、ぼっかりと開く空洞があり、大人が二人隣り合って座れる形。背もたれと座には柔らかな薄いクッションが張られている。
製作会社に個人的に作って貰ったが、事務所でも評判がよくて製品化の企画もあがった。本当に製品化が決まれば、インテリアデザイナー神楽巧の新作は、恋人といつもくっついていたいという欲望をただ具現化したものになる。
「今日はテストに、あれで夕食を食べてみたい。春、手伝ってくれるだろう?」




いつもよりも距離が近くて嬉しい。赤い椅子の中で僕と巧さんは夕食を食べます。巧さんは料理も上手で、美味しいものを作ってくれます。口の中が甘くとろけるようなデザートを食べて、僕は巧さんを見ました。優しい瞳と視線が合って、どきどきします。
「春、唇のはし」
巧さんの顔が近づいて、僕の唇の端をぺろりと舐めました。
「ん、甘い・・・」
微笑んだ巧さんはかっこいいです。どうして、独身なんだろう。僕がいるからだと、自惚れてもいいのでしょうか。
「美味しい?」
尋ねた巧さんに、僕は頷きました。


僕はベッドの上でぴくぴくします。
「ぁ、ぁんン・・・は、ふっ」
気持ちくて、涙が出たのを巧さんが舌を這わせました。巧さんが僕のおちんちんと巧さんの大きなおちんちんを一緒に握って擦り合わせていて、僕は逃げ出したくなるほど気持ちいいです。
「ぁ、あっ、ぁちゅいの・・・っはにゅっ、ぁ、ひぃ・・・はぁ、ぁっ」
「っは・・・」
巧さんのうっとりするような息に僕は、おちんちんから白い液体をぴゅっと出しました。
「ごめ、なさっ、ふぁ、ン、でちゃった・・・」
巧さんが僕の唇を塞ぎます。舌も絡ませて、えっちなキス。
「ちゅ、ふ・・・ん、ちゅく・・・はぁっ」
はぁはぁと息を乱す僕に、巧さんは髪をかきあげて言います。
「俺がイくまで付き合って」
僕は、まだ固くて熱い巧さんのおちんちんを感じています。
「ん、たくみさん、ぁ、いっぱぃ、こしゅこしゅしてくださぃ・・・」
「可愛い・・・」
巧さんが僕のほっぺを撫でました。




『巧?今から行こうと思うの』
携帯から7歳違う妹、加奈子の声がした。加奈子の母親と俺の母親は同一でない。父親と後妻との娘。
『巧?聞いてる?』
やたらと俺の後を追いたがる妹は、俺と同じデザイン事務所に所属している。加奈子はポップなパターンデザインを得意としており、最近の若い女性のほとんどが何らかの形で加奈子が手掛けたたパターンデザインを使用したものを手にしている。
「・・・どうして来るんだ?」
俺は媚びを売る加奈子が苦手だ。いつの間にか呼び捨てされた自分の名前を聞く度に失笑する。
『・・・嫌そうだね。新しい神楽巧のデザインの椅子と神楽加奈子のポップなデザインを融合っていう案を出したら、話し合ってこいって言われたのよ?』
「今日は駄目だ。明後日事務所に出勤するからその時にな」
一方的に通話を切ると、来客を伝える家のベルが鳴った。


「これがその椅子?二人で座るの?」
「ああ」
「珍しいよね。誰と座るの?」
頭が痛い。感情が剥き出しの加奈子の声と言葉は、俺を苛々させる。
「関係ないだろ?」
子どものような加奈子。顔を真っ赤にして家を出ていこうとした。俺はもちろん、呼び止めたりなどしない。不意に、扉が開いた。
「・・・巧さん・・・?」
「・・・おはよう、春」
パジャマ姿の春が加奈子の正面に立った。
「っ、何?この子?巧の隠し子かしら?」
春を睨みつけて、加奈子は出て行った。
「・・・今のひと、だれ?」
春が涙目で俺を見つめる。




綺麗な人。巧さんのことを巧と呼んでいました。巧さんは女の人の影がないことで近所でも有名です。どうしてあんないい男が独身なのかと誰かが言っていたのも、僕は知っています。やっぱり、巧さんにも恋人がいたのです。
「妹だ」
巧さんが言います。
「・・・うそ・・・僕、聞いたことない・・・」
お父さんも、巧さんに妹がいるなんて言っていませんでした。
「・・・異母兄妹だから、秋成も気を使ったのかもしれない。俺と加奈子は母親が違うんだ」
兄妹だけど。加奈子さんから僕が感じたものは。
「・・・加奈子さんは、巧さんのことが好き?」
僕を巧さんの子どもと勘違いして怒っていたみたいでした。
「僕、邪魔・・・?」
ここに僕の居場所はないのかもしれない。そう思うと胸が苦しくなりました。僕は、巧さんの隣にいたい。涙で視界が歪みます。
「春は・・・俺の恋人じゃないのか?」
巧さんの声は聞いたことがないくらい怒気を含んでいて、僕は震えました。
「こい、びと・・・?」
尋ね返した僕に、巧さんは一層怒ってしまったみたいでした。
「違うんだ?」
僕はパニックになりました。恋人なんて言葉を、巧さんから聞いたのはこれが初めてです。僕が、巧さんの恋人・・・?
「・・・ぼくで、い、の・・・?」
「俺はとっくに恋人のつもりだったんだが」
苦笑した巧さんに、僕は抱き着きました。




春をぎゅっと抱きしめながら、俺は年甲斐もなくむらむらとしていた。
「巧さん、どこにもいかないで・・・僕と、いっしょにいて。僕いがいの人に、なまえ、よばせないで・・・っ」
荒々しく春の唇を奪って、パジャマを脱がせる。フローリングの床に押し倒した春は床の冷たさに少し震えた。
「は、ん、ぁふっ」
乳首を舐めては吸う。熱を持ち始めた小さな性器に触れた。
「春、食べてもいい・・・?」
聞けば、こくりと頷く。俺は春の膝裏に手を入れて足を開かせると、性器を口に含んだ。
「ぁにゅ・・・はぁん、ぁあっ、ひゃぁぁ・・・」
吸いながら、舌で扱く。すぐに口の中でいやらしくぴちぴちと跳ねだした。
「ぁ、でりゅ、おちんちっ・・・」
腰を振る春。上気した頬と潤む瞳に、俺は煽られる。
「ぁっ、ぁっ・・・」
限界らしい春の性器を口からだして、唾液で濡れたそれを手で包む。ぐちゅぐちゅと揉み込んだ。
「ひにゃぁぁあっ」
ぴゅくぴゅくと精液を放つ。手で受け止めて、アナルに擦りつけた。ぬるりと指をいれる。
「ひゃぁっ、おしり・・・?」
驚いた春。今まで俺は前戯だけで我慢していた。春の小さいだろうアナルに自分の性器を入れられるかも不安だったし、何より、貫通すれば俺はもう後戻りはできない。
「ぁ、ぅ・・・ひ、ぁぁぁっ!」
小さな身体が震えて、性器がぴんと反り返る。指先に、前立腺を見つけた。




お尻が気持ちくて、僕は声を出します。巧さんの指が二本、気持ちいところをいっぱい擦ります。
「やら、や・・・ひゃんっ、らめぇえっ・・・んぅ・・・」
おちんちんからお汁が飛びました。僕のお腹にかかったそれを巧さんが指で掬って、またお尻に擦ります。気がついたら、指は四本になっていました。
「そろそろいいか・・・」
はぁはぁと息をする僕に巧さんは言いました。ズボンの前を開いて、大きな反り返るおちんちんを出します。僕はどきどきして、自分のおちんちんをぴくぴくさせました。
「おしりに、いれゆの・・・?」
「ああ」
ぴとりとお尻に先っぽがくっつきます。熱い。僕のお尻はひくひくしました。ずちゅちゅっと太いおちんちんが入って来て、僕は身体を引き攣らせました。
「い、はぁぁあっ、ん、ぃた・・・」
ぎっちりして、少し痛いです。全部入れて、巧さんは僕の汗を拭います。
「はっ、きつ・・・」
首筋にちゅっとキスされます。


「ぁぁあっ、あんっ・・・ひやあぁっ」
何度も何度も引っ切りなしに痙攣して、僕のおちんちんはぴゅくぴゅくとお汁を漏らします。僕は巧さんの引き締まった胸にほっぺをつけて、腰を振ります。
「春っ、出すよ・・・」
「ぁ、あ、だして、なかにいっぱぃ、たくみさん、ちょうだぃ・・・っ」
熱いのがどぴゅっとかけられて、僕はまたお汁を飛ばしました。
「はぁはぁ、巧さん、すきぃ・・・」




すやすやと疲れて眠る春を見ながら、心の中で秋成に謝る。
「春、好きだ・・・」
苦しい。俺は春より先に死ぬだろうし、春がいつ俺よりも大事な人間を見つけるかもわからない。価値観は変わる。まして、俺を好きな春はまだ小学生だ。


「巧さん、また来るね・・・?」
玄関で、春が言う。
「・・・僕、巧さんの恋人?」
頬を染めて、春は言う。
「ああ」
しゃがんで、目線を合わせてキスをした。唇が触れ、離れる。
「ん・・・ぇっちな、きすして・・・」
恥ずかしそうに俺を見る春。可愛くて、堪らず薄い桃色の唇に舌を差し入れた。
「ちゅく、ふ・・・はぁ、ん」
くちゅくちゅと水音をさせて、口内を蹂躙する。
「・・・巧さん、だいすき」
微笑む春。
「・・・ぁのね・・・洗面所を見ても怒らないでね」
「?ああ」
とりあえず返事をした。

春を見送って、洗面所へ向かった。


口元が、緩む。
プラスチックのコップに立つ俺の歯ブラシの隣に、寄り添うように春のいつもは持ち帰る小さな歯ブラシがあった。

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