バスタブ
花嫁修業
1
「にぃに、すき・・・かやとけっこんして・・・」
黒くつぶらな瞳を潤ませ、白い肌を淡く桜色に染め、井口榧(いぐちかや)は兄の栲慈(こうじ)にせがむ。栲慈は困った顔をして、榧の黒髪を撫でた。
「榧には早い。いずれ俺より好きな人ができる」
静かでも凛とした声が榧の耳をくすぐるが、言葉は榧には芳しくない内容。
「どうして、はやいの?かや、にぃにとけっこんしたい・・・かやとけっこんしたら、にぃにもう、かのじょつくらないで、かやにいっぱい、きすしてくれるんでしょ?」
段々と涙声になって、ついに榧は泣いてしまった。今までの栲慈の彼女達は皆、榧に似ていた。だが、榧でない。女に榧を求め、違いを見せつけられては別れていた。栲慈は手に入る筈のない弟を愛していた。
「・・・キス、してほしいのか?」
榧は涙を流しながら頷く。栲慈は、向かい合って栲慈の膝に跨がっている小さな榧を抱きしめて、じゃあ、と言った。
「セックスできるようになったらな。井口の決まりだから、榧も守る必要がある」
井口家では代々、夫婦の初めての貫通を契りと呼び、行わなければ結婚は認められないとされている。婚前の性行を伝統として認可している、ただそれだけだが、栲慈の場合は、榧に待ったをかける理由となる。
小学生の榧はセックスが何かさえ知らない。
「せっくす・・・?」
「俺からは教えられない。榧が自分で知るんだ」
榧は信頼のおける女執事に聞いた。女執事は絵本をくれた。ぼかされていたが、内容は間違っていない。榧は性器をさわることだと解し、気持ちよくなって精液を吐き出せるようになった。
2
「ん、ぁ、ぁっ、にぃに、かゃ、おちんちんぴくぴくしゅゆぅ・・・っ」
栲慈の前でオナニーをしてみせる榧。
「ぁ、ぁ、ん・・・っ」
爪先を丸め、痙攣。びちびちと小さな性器が跳ねて、どろりと汁を垂らした。小さな手が白濁に汚れる。とろんと潤んだ瞳をしばたいて、快感に痺れた腰を揺らめかせた。
「はぅ・・・・・・にぃに、かゃ、せっくすしたの・・・けっこん、してくれゆ・・・?」
栲慈は意外に早く真実に近づいた榧に驚きながらも、言った。
「・・・榧、それはまだセックスじゃない」
だが、教えるにはまだ早い。
栲慈は榧にアダルトな玩具を買い与えた。まずはオナホール、次にローター、更にはバイブ、電気マッサージ機。性器と乳首を玩具でいじめ、榧はいやらしく成熟していく。
「ひぅ、あぁん・・・ふあぁ・・・にぃに、これも、んん、せっくすじゃないの・・・?」
ベッドの上、沢山の玩具で遊びながら、裸体をくねらせる榧。
「・・・榧、どうして電マを使わない?」
榧は真っ赤になって、首を振る。
「ぶるぶる、やぁの・・・」
「どうして?」
栲慈はクローゼットに仕舞われていた電気マッサージ機を取り出した。べッドにのって、小さな榧をすっぽりと腕に包む。体中につけた玩具を取り払ってやる。榧は震えながら身をよじった。
「にぃに、かや、だめなの、ぶるぶる、だめぇ・・・っ」
後ろから羽交い締めにして、栲慈は榧のべとべとの足の間に電マを差し入れた。スイッチを入れる。
「ひぁあん!らめぇ、らめぇええっ!ゃらぁあっひぁぁあぁぁん!」
腕の中で悶え、榧は精液を放った。
3
「可愛いよ、榧・・・」
ひくんと震える榧のあごを取って、背後から首筋にキスをする。榧はうっとりと栲慈のキスを受けた。
「ん・・・」
とろけそうな表情。栲慈は再び電マをあてた。
「ふにゃぁあぁああぁん!にぃに、かゃ、しんじゃぅ・・・っ」
ぶじゅじゅっと榧が先に放ったものを纏いながら、電マが榧の性器をいたぶる。
「死にそうなくらいに気持ちよくなれれば、誓いの契りができるだろう」
張り出したぱんぱんの睾丸を電マですくっては、先端までなであげる。
「きゃうぅうんっ・・・はにゅ、はぁあぅ・・・ふぇ、にぃに、もぅちょっとで、かゃと、けっこんしてくれゆの?」
栲慈は榧の首筋にキスをした。榧の背中を歓喜と快楽が走る。
「きちゃう、おちんち、でりゅぅ・・・っ」
榧は再び精液を飛ばした。
「はふ、ん・・・ぁう、まだでてゅ・・・・・・にいに、しゅき・・・かゃ、にぃに、だいしゅきなの」
栲慈の鎖骨に頬を擦りつけて甘える。
「はやく、おくさんにして、かゃをにぃにのに、して」
黒くつぶらな瞳がゆっくりと瞬きする。睫毛についた涙が美しい。栲慈は榧の汗ばんだ黒髪を指ですき、その耳に囁いた。
「・・・今日からお尻で気持ち良くなる練習をしよう」
栲慈の指がアヌスをなぞった。
4
風呂にいる栲慈を、石鹸の匂いをさせてベッドに寝そべる、裸の榧が待つ。ドアが開いて、栲慈が入ってきた。水が滴る髪をタオルで拭いながら、ベッドに乗り上げる。上半身は裸で、腰にタオルを巻いただけ。
「榧・・・」
榧は精悍だが清潔な、整った容貌に見つめられて、もじもじした。
「にぃに、はやく・・・ん」
ちゅ、と唇を奪われ、榧は震えた。初めての、唇へのキスだった。
榧は栲慈の性器にアヌスをなぶられる。小さな体をぴくぴくさせて、大きな性器と過ぎた快楽を受け止めた。
「らめぇえん、きゃふ、おちんちん、しゅごぃ・・・にぃに、にぃに」
腕を栲慈の首に回し、可愛く鳴く。
「榧・・・」
「ぁぁあ、ふぁあぅ、かゃ、かや、にぃにとせっくすしてるの・・・っ?」
榧は腰を揺らして、きゅんとアヌスを締めた。
「かゃ、にぃに、と、けっこんできる?」
「ああ、できるよ・・・」
榧は栲慈にきゅうきゅう抱き着く。
「にぃに、だいすき・・・」
栲慈はぐちゅちゅっと腰を入れて、榧の名を呼ぶ。
「榧、愛してる」
くぱぁっとアヌスを指で開いて、榧は栲慈を誘った。とろっとした液、栲慈の精液が流れる。
「ふ、ぁ・・・かゃに、にぃにのおちんちんちょうだぃ、もっと・・・」
栲慈が性器を埋める。榧はそれだけで腰を震わせ射精した。